
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸を漢方薬で治しましょう。
何度も再発してしまう…
手術しかないと言われたけど、手術は避けたい。
「肺の膿」、「胸の膿」は漢方薬で治療が出来る事もあります。
手術を決断する前に一度漢方薬を考えてみませんか?
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸とは
肺に穴があき、その穴の中に膿がたまる病気を「肺膿瘍(肺化膿症)」。
胸膜内に膿がたまる病気を「膿胸」といいます。
「嚥下機能が低下した方」や「脳卒中による麻痺のある方」・「糖尿病をお持ちの方」・「元々肺の病気を持っている方」
などがなりやすく、特に「ご高齢の方」に多くおこる病気になっています。
基本的には2~3ヶ月の「抗生剤投与」により空洞も消失し治癒しますが、耐性菌の場合は抗生剤が効きません。
その場合は
○外から空洞に管を挿入して膿を体外に排出。
○肺切除。
などの外科治療が必要になる事があります。
特に罹患期間が3ヶ月以上の「慢性膿胸」は難治性なので、外科治療が選択される事が多いです。
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸の原因
肺胞に細菌が増殖したり、炎症を起こす事で肺内に「空洞」が広がります。
その中に白血球の死骸などが集まり、膿が溜まった状態が「肺膿瘍(肺化膿症)」・「膿胸」になります。
細菌の種類としては、「黄色ブドウ球菌」、「肺炎桿菌」、「嫌気性菌」、「緑膿菌」、「結核菌」などです。
肺炎から「肺膿瘍(肺化膿症)」・「膿胸」になる事も多くなっています。
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸の症状
症状としては、
○発熱
○胸痛
○咳・痰
○呼吸困難
などの症状がおこります。
特に「膿胸」の場合は、胸水が増加したままの状態の事も多く「息苦しい・呼吸がしずらい」などの症状をおこす事も多いです。
また痰に関しても膿が問題となってくる為、「濃い黄色の痰」や「血痰」が出る事があります。
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸の漢方薬
基本の漢方薬としては
○膿を除く煎じ薬
○菌を除去する漢方薬
この2種類を出させて頂きます。
菌感染を起こしている為、「菌を除去する漢方薬」を追加する事は大事です。
その他の漢方薬は、その方の症状に合わせて出させて頂きます。
咳や痰が酷い方
咳や痰の種類として「膿痰」の事が多いです。
「膿痰」は東洋学的には「乾燥の咳」という部類になります。
「乾燥の咳」の場合、「肺を潤す煎じ薬」を出させて頂く事が多いです。
発熱・疲れが酷い方
発熱は東洋学的には、「疲れ」からくる事が多いです。
その為、疲れを取る「脾虚に対する煎じ薬」を出していく事で改善が見られていきます。
脾虚とは身体の疲れになり、微熱・体重減少・食欲低下などに症状に繋がります。
その他「呼吸困難」や「胸痛」などの症状がありますが、原因を特定して漢方薬を服用して頂く事が重要になってきます。
肺膿瘍(肺化膿症)・膿胸の症例
症例(昭和16年生 女性)
元々は慢性気管支炎で咳がずっと続いていたとの事。
5年前ほどに非結核性抗酸菌症と診断され、ここ最近の症状として食欲不振と息苦しさが出てきた為病院に行きました。
病院での診断が「細菌性胸膜炎」、「気胸」と言われ肺に膿が溜まっている(肺膿瘍・肺化膿症・膿胸)と言われたそうです。
肺の膿を取る処置を2週間に1回して、ある程度体力が戻ったら何ヶ月後かに手術をしようと言われているとおっしゃっていました。
漢方の種類としては、
①菌を除去する漢方薬
②免疫を上げる漢方薬
の2種類の漢方薬を出させて頂きました。
漢方服用開始から1ヶ月、微熱が取れ食欲も増えてきたとの事。
だるさも徐々に抜けてきているような気がするとおっしゃって頂けました。
漢方服用開始から3ヶ月、一時期調子が悪くなった為、疲れをとる煎じ薬を追加した所、大分元気になり食欲・だるさ共に順調との事。
漢方服用開始から5ヶ月、肺の膿に対する手術をしましょうと病院で言われたので、少しでも良くなればと1カ月半ほど膿を取る煎じ薬を出させて頂きました。(疲れをとる煎じ薬は休止。)
手術前の検査の時にほとんど膿がなくなり、手術なしで経過観察となったそうです。
漢方服用開始から8ヶ月、まだ完全に膿が出ないまではいっていないが、大分改善が見られているとの事。
疲れも取れ、畑仕事に出られるくらいまでに回復しているとおっしゃって頂けました。
漢方服用開始から1年、膿も出なくなり傷もふさがってきているとの事でした。
調子も良いので全部の漢方薬(菌を除去する漢方薬と免疫を上げる漢方薬、膿を取る煎じ薬)を半分の量まで落とさせて頂きました。
ご相談を受けてから1年になります。1年前とは別人のように元気になっているとおっしゃって頂けました。
元々手術の予定だったのが回避までいけたというのは凄いですね。
引き続き根本治療に向け漢方服用中です。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。