過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)を漢方薬で改善しましょう。

 

すぐにお腹が痛くなるので常にトイレを意識している…

 

何も異常がないのにいつも便秘に苦しんでいる…

 

心当たりがないのに下痢の事が多い…

 

「過敏性腸症候群は漢方薬で改善が見られる病気です。」

 

腸に何も異常が見られない事も多いのがこの病気なので、原因を特定していき症状を改善しましょう。

 

過敏性腸症候群(IBS)とは

検査に行っても炎症や潰瘍がないにもかかわらず「下痢」「便秘」などの症状が持続するものです。

 

20~40歳代に多く、日本では10人に1人がこの病気で苦しんでいると言われています。

 

男女差では男性より女性の方が多く、男性は「下痢」・女性は「便秘」の方が多いです。

 

過敏性腸症候群(IBS)の原因

まだはっきりとした原因はわかっていませんが、

 

・消化管の運動異常
・知覚過敏
・ストレス

・食生活

 

などが原因ではないかと言われています。

 

また感染性の腸炎にかかった後で「過敏性腸症候群(IBS)」に苦しむ方も…(腸が過敏になってしまっている事が原因の可能性が高いです。)

 

過敏性腸症候群(IBS)の症状

主な症状としては、

 

「便秘」
「下痢」

 

になります。

 

ただ便秘だけ、下痢だけではなく便秘と下痢を繰り返す混合型の方も…

 

その他の症状としては「食欲不振」「吐き気」「お腹の張り」「おなら」などです。

 

必ずしも下痢と便秘のみというわけではありません。

 

過敏性腸症候群(IBS)の漢方薬

まずは症状が一番大切になり「便秘」をしているのか、「下痢」をしているのかによって漢方薬は変わっていきます。

 

「便秘を改善する漢方薬」「下痢を改善する漢方薬」などを中心で組む事が多いです。

 

また太陽堂が考える「過敏性腸症候群(IBS)」の原因としては「ストレス」「自律神経の乱れ」があります。

 

自律神経が一番影響を受けやすい臓器は「心臓」「大腸」「膀胱」です。

 

このうちの「大腸」「過敏性腸症候群(IBS)」になる為、「自律神経を整える漢方薬」が必要な方も多くなっています。

 

下痢の場合と便秘の場合に分けて詳しく説明させて頂きますね。

 

便秘の症状が酷い場合

基本的には「腸の動き」が悪くなっている可能性が高くなっています。(腸の動き自体が悪くなっている場合と腸の水分が足りていない場合。)

 

その時は「腸の動きを良くする漢方薬」「腸の水分を多くする漢方薬」を使う事が多いです。

 

また血流も悪い方が多く、東洋学的にいう「オ血」が見られる事も…

 

女性の方は特に生理と連動しやすく、その場合は血流を良くするようにも組んでいきます。

 

下痢の症状が酷い場合

「脂の代謝が悪い方」「腸が冷えている方」が多いです。

 

原因により使う漢方薬は変わってきて下痢の種類によっても変わってきます。

 

・便器につくような便で下痢をした後にすっきりする方→脂の代謝が悪い方が多いので「脂の代謝を良くする漢方薬」を使います。

 

・食べ物がそのまま出てきたり、下痢の後だるさがある方→腸が冷えている方が多いので「腸の冷えを取る漢方薬」を使います。

 

その方の下痢の状態や症状によって使い分けていく事が重要になってきますね。

 

過敏性腸症候群(IBS)の症例

症例① 便秘(昭和47年生 女性)

生理時の「左下腹のお腹に痛み」「便秘」が気になるとの事でご相談に来られました。

 

症状としては生理時の「左下腹のお腹に痛み」「便秘」との事。

 

便秘は酷い時は3日ほど出ないとの事でした。

 

漢方薬の種類としては、

 

①オ血を改善する(血流を流す)漢方薬
②腸の動きを良くする漢方薬

 

の2種類を組み合わせて出させて頂きました。

 

(左下腹部の痛みは東洋学的に言うと「小腹急結(しょうふくきゅうけつ)」と言いオ血(血液のうっ滞)の反応になります。)

 

漢方服用開始から6ヶ月、今まで痛かった左下腹の痛みは全くなくなったとの事。
便秘もほぼなくなり毎日出る様になっているとの事でした。

 

漢方薬もご本人の調子に合わせて量を調節してもらう事になり、今回で治療終了とさせて頂きました。
6ヶ月でお腹の痛み・便秘ともに改善された著効な方になります。

 

症例② 下痢(昭和19年生 女性)

前から下痢気味だったが、最近になり下痢が止まらなくなったとの事でご相談に来られました。

 

下痢の症状としては1日5~6回くらいはトイレにこもり便が出るとの事。

 

ここ1ヶ月酷くなり下痢が続き、便器に便がつく事もあるとの事でした。

 

漢方薬の種類としては

 

①腸内を整える漢方薬
②脂の消化を良くする漢方薬
③脂の消化を良くするお茶

 

の3種類を組み合わせて出させて頂きました。

 

漢方服用開始から2ヶ月、下痢が完全に止まり固形の便が出てきたとの事。
固形の便は久しぶりなので嬉しいとおっしゃっていました。

 

漢方服用開始から3ヶ月、下痢をする事はなく固形の便がしっかり出ているとの事でした。

順調に改善が見られたので今回で治療終了。

「脂の消化を良くするお茶」のみ引き続き飲んで頂き、調子を整えて下さいとお伝えしました。

 

 

症例・漢方治療歴に他の患者様の症例ものっています。 どうぞ参考にされて下さい。
患者さんの声:過敏性腸症候群(IBS)

 

 

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