非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の患者数
日本では、抗酸菌による病気の約三割が非結核性抗酸菌症(肺MAC症)と言われています。
非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の患者さんの95%は、「40歳以上の中高年女性」で、高齢者も多数おられます。
感染率は10万人に1.45人(1985年)、2.99人(1992年)で日本では年間に約8,000人の新規患者の発生が報告されています。
最近では、徐々に感染力を増し、日本では1977年からの罹患率が6倍余りに上昇しました。
一方、結核症は10倍の毎年約30,000人の発症と言われています。 患者数だけを見ると結核患者の方が多いですが、結核と違い病院のお薬で治せないので厄介な病気ですね。
非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の症状
咳や痰が続く病気ですが、感染初期は殆どが「無症状」です。
高解像度CTにより早期発見のケースも増えていますが、その他にも「突然の血痰」に驚き病院に行った所「非結核性抗酸菌症(肺MAC症)」と診断される事もあります。
進行した場合、「咳」や「身体のだるさ」から始まり次第に「息切れ」や「熱」、「喀血」などの症状が表れます。
非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の漢方薬
冒頭に記した通り、「漢方薬独自の抗菌薬」を使い非結核性抗酸菌症(肺MAC症)を除去していきます。
加えて、免疫が低下している事が多いため「免疫を上げる漢方薬」を併用させて頂きます。
病気が進行して症状が出てきた場合
症状により漢方薬の種類が変わります。
咳や痰が酷い方は、「肺を潤す漢方薬」、「気管支の炎症を改善してくれる漢方薬」などを使わせて頂きます。
だるさや微熱が続く方は、「脾虚を改善する漢方薬」を使わせて頂きます。(脾虚とは身体の疲れのことです。脾虚がおこると微熱・体重減少・食欲低下・疲れなどが起こります。)
血痰や喀血をされている方は、「血の巡りを良くする漢方薬」を出させて頂き、出血を防ぎます。
治療が進んだ段階で、冒頭にもある「線維化」の治療をしていき肺をきれいな状態に戻していきます。
この内容以外にも「太陽堂が考える非結核性抗酸菌症(肺MAC症)」についてお話しを書いています。どうぞ参考にされて下さい。
太陽堂が考える非結核性抗酸菌症(肺MAC症)