心中隔欠損症の改善に漢方薬を試してみましょう。
息切れや動悸が辛い…
不整脈を常に感じている…
呼吸が苦しい…
「心房中隔欠損症(ASD)」や「心室中隔欠損症(VSD)」は治らないと言われている病気です。
改善する可能性がありますのでぜひ一度漢方薬を試して見て下さい。
心房中隔欠損症(ASD)・心室中隔欠損症(VSD)とは
心臓は「右心房」・「右心室」・「左心房」・「左心室」の4つから出来ています。
この中の「右心房」と「左心房」の間を隔てている「心房中隔」という壁に穴が開いているのが「心房中隔欠損症」、「右心室」・「左心室」の間を隔てている「心室中隔」という壁に穴が開いているのが「心室中隔欠損症」です。
「心中隔欠損症」はうまれつき心臓に何らかの異常を伴う「先天性心疾患」になります。(「先天性心疾患」の中でも「心房中隔欠損症」は7%、「心室中隔欠損症」では20%もいると言われています。)
「先天性心疾患」ですが、ずっと症状がなく何かの検査で高齢になってから見つかるという事も多い病気です。
心房中隔欠損症(ASD)について
欠損孔の位置により「一次孔欠損型(心内膜症欠損型)」・「二次孔欠損型」・「静脈洞型」に分類され、一般的に「心房中隔欠損症」といえば「二次孔欠損」です。
全身に流れる予定だった動脈血の一部が欠損孔を通って左心房から右心房に流れ、再び「肺循環」に入ってしまいます。
「右心房」や「右心室」の負担が増え、肺への血流が増加する事で「肺血管の血圧」が高くなり、合併症として「心不全」や「不整脈」・「肺高血圧症」などをおこします。
心室中隔欠損症(VSD)について
「心室中隔」はもともと一つの心室を赤ちゃんがお腹の中にいる頃に、左右2つの部屋に分ける壁として出来てきます。
その壁が不十分だと「欠損部」として穴が残り「心室中隔欠損症」となりますが、穴が小さい場合や出来る場所が良ければ2歳くらいまでに自然に閉じる事も多いです。
「心室中隔欠損症」の場合は最も薄い部分である「膜様部欠損型」が一番多く、重症化しやすいです。
その他の
・「筋性部欠損」(心室中隔のなかほど筋肉の壁の厚いところ)
・「流入部型」(心室の入り口の弁のところ)
・「流出部型」(心室の出口のところ)
などでは比較的症状は軽く、ほとんどの方が思春期ごろまで自覚症状がなく過ごす事が出来ると言われています。
重症化すると「心房中隔欠損症」と同じように「心不全」や「不整脈」・「肺高血圧症」などの合併症をおこす可能性があります。
心房中隔欠損症(ASD)・心室中隔欠損症(VSD)の症状
主な症状としては合併症をおこす事による
・動悸
・息切れ
・呼吸困難
・不整脈
などです。
合併症の中でも「肺高血圧症」は難病指定されるほど厄介な病気になります。
心中隔欠損症の原因
原因は不明と言われています。
ただ親が先天性心疾患を持つ場合、子供も先天性心疾患になる確率は若干高くなる事が多いです。(父親に心疾患があれば3~5%、母親の場合は5~10%)
心中隔欠損症の漢方薬
どのような状態にあるかが大事になってきます。
不思議な話しかもしれませんが漢方薬で「欠損している部分」を改善する事も可能です。
症状や状態に合わせて漢方薬を考えていきましょう。
欠損している部分(穴が開いている部分)を改善できる場合
まだ年齢が若い場合や欠損している部分(穴が開いている部分)が小さい場合は修復が可能な事が多いです。
臓器を修復する作用のある漢方薬を中心に使わせて頂きます。
その他に動悸や不整脈などの諸症状がある場合は「自律神経を整える漢方薬」や「動悸を緩和させる漢方薬」などを使う事が多いです。
欠損している部分(穴が開いている部分)の改善が難しい場合
欠損している部分(穴が開いている部分)が大きい場合は修復が難しい為、心臓の負担を和らげる事が大事になってきます。
その為「心臓の負担を抑える効果のある漢方薬」を使い心負担の軽減をしていく事が多いです。
また血栓が出来やすい方は「駆オ血剤(血液の巡りを良くする漢方)」を使い血液の巡り良くしていきます。
心中隔欠損症の症例
症例(昭和26年生 女性)
1年ほど前に突然失神、病院に運ばれ検査をした所、不整脈・心中隔欠損症と診断されました。
心臓カテーテルアブレーションで治療をしたが、その後病院のお薬が徐々に増えていく事が心配になりご相談に来られました。
(アミオダロン、フロセミド、サムスカ、プラザキサなどの「不整脈のお薬」、「利尿剤」)
症状として一番気になるのが「動悸」と「頻脈」との事。
漢方の種類としては、
①心中隔欠損症の煎じ薬
②頻脈・動悸を改善する粉薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から2ヶ月、脈も落ち着くようになり、病院のお薬も徐々に減らせてきているとの事。
不整脈のお薬アミオダロンも抜かす事が出来たとおっしゃっていました。
漢方服用開始から4ヶ月、色々な検査(CPX検査など)をしたが前より大分改善が見られていたとの事。
更にお薬を減らす事が出来、調子も良いとおっしゃっていました。
漢方服用開始から6ヶ月、先月不整脈が一度おきてしまいましたが、そこからは調子が良いとの事。
一時期270くらいあったBNPも150まで下がったとおっしゃって頂けました。(BNP=心臓の負担になり高ければ高いほど心負担がかかっている状態になります。)
順調に改善が見られているようで安心いたしました。
引き続きこの調子のまま改善が見られていくと何よりですね。
Q&A(良くある質問)
特にお問い合わせの多い内容を「担当薬剤師の林」がお答えいたします。
Q.心中隔欠損症は本当に治るのでしょうか?
A.心臓の穴の修復は難しいですが、症状や状態は改善することが多いです。
漢方薬で血流の流れや心臓の負担を軽減すると症状は良くなっていきます。
Q.動悸や息切れがして毎日辛くて…良くなりますか?
A.心中隔欠損症は動悸や息切れの原因として関係している可能性もあります。
原因に合わせた漢方薬を飲む事で改善は可能ですよ。
Q.このまま放っておくとどうなるの?
A.心臓の機能が衰え、動悸・息切れ・呼吸困難が酷くなっていきます。
早期で予防をしておくことが大事になります。
Q.漢方薬のお値段はどのくらいですか?
A.ご希望される生薬や状態によって異なりますが、1週間あたり5000円前後が目安になっております。
その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。
太陽堂の特徴
”当薬局のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
私たち太陽堂は「一人でも多くの方の笑顔を見る為に」という思いのもと開局しました。
漢方薬とお客様の出会いがお悩み、体質改善の一助になれれば幸いです。”
特徴その1.
当薬局では、「じっくり時間を取ったご相談」を心がけています。
そのため初めてのご相談では、「約1時間~1時間半」ほど相談時間をいただいております。
(遠方のお客様や、お忙しいお客様へは配送の受付もしております。詳しくはお問合せください)
特徴その2.
お作りする漢方薬は、国内外から厳選した生薬の力を、余すことなくお客様に届けるため
「煎じ薬」をお勧めしております。
特徴その3.
当薬局は漢方専門の薬剤師が「得意とする専門分野」にわかれて日々研鑽しています。
お客様の健康を第一に考え、漢方の勉強会なども積極的に開催しております。
「担当薬剤師」 林 泰太郎
「学術発表 実績」 2015年 2016年 2017年 2019年 2020年 2022年 学術発表
調剤薬局・漢方薬局で働き「漢方薬局 太陽堂」を開局しました。
調剤薬局も経験している為、西洋学の知識も勉強を積み今に至ります。
病気のお話し、漢方のお話しどんな事でもご相談下さい。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。